【金資産の持ち方】純金積み立て,投資信託,ETF【手数料比較】
金を自分の資産配分に組み入れるとき
どのようなかたちで持つのが良いのか。
わたしも昔調べたことがあり、その時にいったん結論が出たのですが、
最近になって考えが変わってきました。
純金積み立てから、投資信託の積み立てに切り替えようと考えています。
手数料の数値データを比較していきましょう。
金資産の持ち方(手数料の比較)
金の現物を持つと、空き巣・泥棒に入られたときに盗難されてしまう恐れがあります。
3年ほど前、私は空き巣に入られた経験があり、
それ以来、一定以上の資産を自宅におかないようにしています。
現物を持つのは、やはり盗難リスクを考えてしまうので、
純金積み立て、投資信託、ETF について比較しました。
【純金積み立て】を利用する。
私は、SBI証券の純金積み立てを利用していました。
(5月からは投資信託の積立に切り替えます)
手数料として考えられるのは、次の2つです。
● スプレッド(買付価格-売却価格のこと)
● 買付時の手数料
SBI証券のスプレッドは 80 円となっています。
(楽天証券では 78 円、田中貴金属では 87 円)
また、SBI証券の買付時の手数料は 2.2 %となっています。
(楽天証券はで 1.65 %,田中貴金属では 2.75 %)
2/28の売却価格の終値はSBI証券では、1gあたり\(5474\) 円であり、
このとき、1gの買付にかかる費用は \((5474 + 80) \times 1.022 = \)\(5676.188\)円となります。
したがって、
$$(5676.188 \div 5474) \fallingdotseq 1.036936$$
となるので、実質のSBI証券の手数料は \(3.694\) % となります。
同様に2/28の終値で計算をすると、純金積み立ての場合、
楽天証券の手数料は \(3.040\) % となりました。
田中貴金属の手数料は \(4.167\) % となりました。
【純金積み立て】を利用するなら、楽天証券がよいということがわかりました。
【投資信託】を利用する。
金価格と連動する投資信託があるので、こちらも選択肢に入ります。
手数料として考えられるのは、次の2つです。
● 信託報酬(自動的に計算されて投資信託の価格に反映されている)
● 購入・売却時にかかる手数料(最近はないものが多い)
信託報酬が一番低いものはこちらです。購入、売却にかかる手数料はありません。
● 三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
● 三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)
これらの投資信託は、信託報酬が 0.275%/年 となっています。
楽天証券は純金積み立ての場合、買付時に 3.040% の手数料がかかるので、
$$(3.040 \div 0.275) \fallingdotseq 11.05$$
となるので、
「12年以上持つなら、楽天証券で純金積立をしている方が手数料は安い」
ということがわかります。
ただ、SBI証券は投信マイレージを採用していて、
Tポイントの付与率(0.05%)を差し引いたとしても
$$(3.040 \div 0.225) \fallingdotseq 13.51$$
となるので、
「14年以上持つなら、楽天証券で純金積立をしている方が手数料は安い」
ということになります。
投信マイレージについてはこちらで紹介しています→【リンク】
【ETF】を利用する。
ETFで金を持つことも可能です。
手数料として考えられるのは、次の2つです。
● 信託報酬(自動的に計算されて投資信託の価格に反映されている)
● 購入・売却時にかかる手数料(少額取引の場合は、ないものが多い)
ETFの候補(手数料が安いもの)は次の3つです。
● SPDR GOLD SHARE (GLD)(海外ETFのため、為替スプレッドの手数料も必要)
● SPDR ゴールド・シェア(1326)
● 純金上場信託(現物国内保管型)(1540)
SPDR GOLD SHARE (GLD) については、信託報酬が 0.40%
SPDR ゴールド・シェアについては、信託報酬は 0.42%
純金上場信託(現物国内保管型) については、信託報酬は 0.42%
ドルで取引をしている人や、円高になっている場合には
SPDR GOLD SHARE (GLD) もありだと思います。
しかし、
● 信託報酬が、投資信託の方が安い。
● ETFを安値買いする自信がない。
ということから、私は ETFを買うなら投資信託を買います。
ちなみに楽天証券の手数料は 3.040% だから、
\((3.040 \div 0.42) \fallingdotseq 7.24\) \((3.040 \div 0.4) \fallingdotseq 7.60\)
となるので
「8年以上持つなら、楽天証券で純金積立をした方が、手数料は安くなる」
ということがわかります。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
空き巣に入られたとき、当時入っていたアパートの保険に、
「盗難にあった場合は資産を20万円まで補填する」というものがありました。
金などの金融資産は自宅に置いていなかったため、盗られたと思われる資産については、窓の修理費含めて全て取り返すことができました。
空き巣に入られたときは、結構保険が使えそうなので忘れないようにしたいです。
さて、私は手数料ののことを考えたうえで、
純金積み立てではなくて、投資信託を利用して金資産を持つことにしました。
理由は、次の2点です。
● 純金積み立ては持ち続けないと手数料のうま味がなく、リバランスがしにくい。
● 純金積み立ては、急にスプレッドが開くことがある。(SBI証券だけ?)
SBI証券のスプレッドは、通常80円ですが、
新型コロナの影響で、SBI証券のスプレッドが広がりました。
以下の画像をご覧ください。
3/27(金)から、スプレッドが480円に広げられました。
このときの手数料を計算すると、およそ 10.940% となります。
これは、投資信託の信託報酬の、およそ 39.78年分 にあたります。
投信マイレージを考慮した場合では、およそ 48.62年分 にあたります。
2019年の末に初めて資産のリバランスを行ったのですが、金の評価額に少し悩まされ、
10年以上もリバランスしないまま金を持つということに対して、
このまま純金積み立てを続けるべきかどうかと葛藤がありました。
その中で、この「48年分のスプレッド」
また、3/25までに純金積み立ての設定を解除しないと、4月分の純金積み立てが行われていくのですが、3/27 にスプレッドを広げる発表をしています。
つまり、スプレッドを広げる発表は、4月分の積み立て金が支払われたあと。
わかっててやっているなら、少し悪質な気がします。
不信感を抱き、純金積み立てから離れることにしました。
最後になりますが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
これからも、早期退職を目指して頑張ります!('◇')ゞ