S&P500の各セクターについて
はじめに
コロナで情報技術系の株価が急上昇しています。
ナスダックが高値を更新しているとよく聞くようになりました。
アメリカ経済と言うと、ダウとナスダックが毎朝のニュースで流れます。
イメージとしては、ダウは工業系、ナスダックは先進技術系です。
S&P500に投資していますが、
S&P500の各セクターの比率等を知っておきたいと思ったので、簡単に調べました。
S&P500(構成銘柄について)
・米国の大型株500銘柄で構成
・構成する銘柄は、「時価総額、流動性、業績、浮動株の比率」などからスクリーニングし、セクターのバランスを加味した上で決定する。
・銘柄入れ替えは、ペースとしては2002年~2018年の間の17年間で、1年あたり平均約23社が入れ替え対象となっている(リンク)
S&P500(セクター比率と代表銘柄)
2020年8月18日時点での、1年間のセクターマップです【リンク】
セクターは11種類です。
現時点のそれぞれのセクターの構成比率は次の通りです【リンク】
●TECHNOLOGY(テクノロジー、情報技術):27.5%
代表銘柄→マイクロソフト、アップル
誰もが効いたことある銘柄、WindowsやiPhoneを作っているところです。
●HEALTHCARE(ヘルスケア):14.6%
代表銘柄→ジョンソン・エンド・ジョンソン、ユナイテッドヘルス・グループ
医薬品系です。
●CONSUMER CYCLICAL(一般消費財):11.2%
代表銘柄→アマゾン、ホームデポ、マクドナルド
主に、衣食住以外に直結しない消費財を扱っています。外食も含まれます。
●COMMUNICATION SERVICES(通信サービス):10.9%
代表銘柄→グーグル、フェイスブック、ツイッター、ディズニー等
一般に生活する中でも馴染みがある銘柄多数。
●FINANCIAL(金融):9.9%
代表銘柄→ビザ、マスターカード、ペイパル、JPモルガン
決済サービスを提供したり銀行、投資業を扱う会社です。
●INDUSTRIALS(資本財):7.9%
代表銘柄→ハネウェル
BtoB(会社から会社へのビジネス)を主体とするセクターです。
航空宇宙製品、生産自動化システム、半導体素材など。
●CONSUMER DEFFENSIVE(生活必需品):7.0%
代表銘柄→ウォルマート(スーパーマーケット)、コカコーラ
主に、日用品、飲食品を提供するセクターです。小売りも含まれます。
●UTILITIES(公益事業):3.1%
代表銘柄→ネクステラエナジー
電力、ガス、水道などを提供するセクターです。
●REAL ESTAT(不動産):2.8%
代表銘柄→アメリカンタワー
ビルなどのリースや管理サービスを提供するセクターです。
●BASIC MATERIALS(素材):2.6%
代表銘柄→リンデ(産業ガスメーカー)
酸素ガス、窒素ガス、二酸化炭素ガス、ヘリウムガス等を医療機関や半導体系の産業に提供しています。また耐摩耗、耐熱、耐腐食性の金属なども提供しています。
BtoBを主体とする中でも、素材に特化したものを提供するセクターです。
●ENERGY(エネルギー):2.5%
代表銘柄→エクソンモービル
石油などのエネルギー資源の探鉱、生産、輸送、精製、販売などを提供するセクターです。
さいごに
Twitterでは、S&P500のセクターマップを毎日貼っていましたが、
「 REAL ESTATE や BASIC MATERIALS ってなんだろう、まあいっか」と思っていました。
今回の記事を通して、経済環境に対しての理解が少し深まりました。
やっぱりブログ書くと、説明をすることになるので自分の勉強になります。
この構成比率をふまえて投資を考えるのも楽しそうですね。
また、経済ニュースを読むときに、「金融弱い」とか「生活必需品関係は底堅い」等を見たりするので、そういうときにイメージができます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。